ぎっくり腰とは正しくは「急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)」と呼ばれ、 中腰で重いものを持ち上げようとしたときや急な体をひねった時に腰や骨盤の筋肉や靭帯が損傷しておこる急性の腰痛を指します。
欧米ではギックリ腰をその病態から「魔女の一撃」とも呼ばれているほどで、激しいときには立つことはおろか寝返りもできなくなります。
残念ながらぎっくり腰を即効で治す治療法はありません。
安静にしていれば人体が持つ自然治癒力で治します。通常は3週間程度-3ヶ月以内に自然に治ることがほとんどです。
初期段階は、基本的に自分が楽な姿勢をとって安静にします。
横向きに寝る時には膝を曲げて背中を少し丸め、仰向けに寝る場合は膝の下に枕やクッションなどを挟むと
膝が曲がり楽だと思います。
少し楽になって歩けるようになったら、コルセットで腰を支えます。
コルセットは体にあっていないと逆に痛みが増して直りが遅くいなる場合もありますので、
主治医や医師の薦めるものを使いましょう。治る期間に差が出る可能性があります。
痛みが弱まってきたら、コルセットをつける時間を少しずつ短くしていきましょう。
発症直後のマッサージや運動療法はやってはいけません。
余計に炎症と痛みが増す可能性が高いです。
経験すると分かりますが、「ぎっくり腰」は二度とやりたくないものです。
自分自身で予防策をとりましょう。
無理な姿勢で重いものをもたない、持つときにも腰を曲げて持ち上げるなどの配慮しましょう。
ゴルフをする人については、ドライバーの飛距離を争うようなプレイのしかたも避けたほうがよいでしょう。
普段から軽度の運動をして腰まわりから背中にかけての筋肉全体が弱らないようにしておくこと。
毎日少しでも腹筋・背筋運動、膝の曲げ伸ばしなどが有効です。
腰痛を経験した医師自身が研究・考案したコルセットです。